万像自在記「子ども会育成会の原点は」子ども会シリーズ3

『子ども会の育成者・指導者に求 められるもの』
                           宮城県子ども会育成会 元事務局長  嶺岸 篤
 
はじめに
「県子連創立50周年を・・・」原点を考える事が大切。

草創の時の議事録を読み返してみた。『子ども会の育成者・指導者に求 められるもの』の演題で
 県子連特別会員  佐藤 仲雄氏の講演のレジュメである。


本を明らかにすれば道おのずから生ずる「本立而道生」の教えあり。  子どもは本来、他人との関係について社会化(健全育成)されなければならない存在。

子どもが健全に育つためには、子どもの時代保護・モデルとして大人が不可欠。
1,社会教育団体としての
 子ども会の組織と育成会の役割
(1)社会教育団体としての資格条件とは・・・
(2)社会教育団体としての子ども会の特色・基本的原則・仕組みとは

(3)育成者の資質の条件・育成者の7つの活動領域・位置づけとは 

    育成者は後援会員や協賛会員ではない。共に修行する仲間、師弟同行である。

2,子ども会活動と指導者の役割
(1)子ども会の活動の内容
(2)指導者の種別と役割と指導体勢の確立には・・・
(3)成人指導者の役割
      組織の拡充・活動の推進・      連携調整・集団指導とは
3,結びに
  大人の満足の対策主義(補導・取り締まり型)でなく、子ども満足の健全育成推進(自主性尊重)。
 育成活動は季節的臨時的活動ではなく、子ども達から心を離さない日常活動である。
  育成者が燃えれば、子ども達も燃える。善くなろうとする子ども達の本能に火をつけて欲しい。
  ご健闘を心からお祈りします。

*子どもの成長は、学校教育に依存してはならない。学校で学んだことと+学校で学ばなかったこと=大人になる。学校で学ばなかったことの経験や感性が時代の大人を創り、社会を創る。自由自在の存在の子どもたちに、ありのままの生き様を見せてあげる、言って聞かせて、やらせてあげて、褒めてあげなければ、子どもたち(次代の大人)は社会を作ろうとしない。人任せにした、幸せになれる子どもたちを「大人ども、子ども、同行」で笑顔と遊びの中で支援していきたい。

万像自在記「子ども会育成会」研修会を振り返る。シリーズ2

          思いやる心と子ども会の活動

                2002.11.6子ども会育成会専門指導者研修会レジュメより
  Ⅰ   はじめに   教育は.専門家だけにまかせておいていいのか
                     大転換が求められている日本の教育
                     ホンネとタテマエが混乱する教育論議
                     教育を見直すために.何をすればいいのか
                     もう,専門家にはまかせてはおけない!


  Ⅱ  方向を忘れた日本の教育
        1.いまの教育では,幸福な子どもは育たない。幸福になれる力を培えない。
        2.教育現場で忘れ去られてしまった...2本の柱,,とは
        3.日本人の子どもたちは,”貧しい心”しか持てなくなっている
        4.子どもをダメにする金銭至上主義
        5.知育偏重によって,子どもたちから失われたもの
        6.日本の子どもたちの学力は,ほんとうに高いのか
        7.今日の日本を予言していた,ゲッベルスの19の警告
        8.戦後の日本が生み出した..毒,.は,すでに教育に蔓延している
        9. 家族制度の崩壊が.子どもの心も崩壊させた
      10.家庭崩壊のいちばんの被害者は.子どもたち
      11. 教育問題を悪化させた..犯人,.はだれか
      12.制度を変えれば,真の教育がよみがえるわけではない
      13.「教育の自由化」,「個性化教育」は,言葉遊びにすぎない
      14.教育も経済も.欧米という手本を失ってしまった日本

      →世界も国々もモデルにしたい国がない。人がいないか?

      大人として17歳の少女マララを見習う大人であってはちょっと恥ずかしい。

   Ⅲ 教育の真の目的とは何か

         1.戦前の教育も.戦後の教育も失敗ではなかった
         2.明治の教育がすぐれた業績を残せた理由→「花燃ゆ:吉田松陰の何を学ぶか」
         3.儒教という心の教育が,科学教育への転身をスムーズにした
         4.富国教育が示した.目的のはっきりした教育のみごとな成果
         5.日本の教育の方向を決めた,福沢諭吉の..実学.
         6.日本の近代教育の出発点で忘れられた「人間をつくる教育」.
         7...教育のための教育制度,,によって失われた,人間づくり
         8.軍国主義によって,日本の正しい教育の姿がゆがめられた
        9.戦後教育の最大の失敗は,教育勅語(道徳規範)を葬ってしまったこと
       10.日米合作の法律,教育基本法の内実とは
       11.いま見直されている,日本人の心の伝統
    12...しつけ,,こそが,心の教育の基本
       13...人間づくり..は幼児期のしつけから
       14.自然に生活のルールを身につけていた,大家族の家の子どもたち
       15.子どもは,親からだけでなく,兄弟からもルールを学ぶ
       16.家庭でも学校でも,しつけ教育は行われていない
       17.学校に入ってからしつけ教育を始めても遅すぎる
       18.これからの教育に必要なのは.家庭教育の見直し
       19.子どもをカタにはめない教育は,..自由.,ではなく..怠慢,1
       20.教育には,変えるべきものと,変えてはいけないものがある
       21.教育の何を変えるかが,いまの日本の重要課題
       22.欧米の知的教育信仰は,もうやめるべき   .
       23.これからは.専門家の知識ではなく,人間的な知恵が求められる時代
       24.欧米の教育は,宗教教育をペースに成立していた
       25.日本人に欠けている..思いやり.,の気持ち
       26.これまでの日本の教育で忘れられていた「あと半分の教育」
参考までに

  今日の日本を予言していた,ゲッペルスの19の警告

      わが国として気をつけねばならないことは,
   わが国に向けられている数々の企てである。それは

  1.愛国心の消滅           2.悪平等主義          3.拝金主義
  4.過度の自由要求         5.道徳軽視            6.3S   (スポーツ,スクリーン,セックス)の奨励
  7.ことなかれ主義の政策    8.無気力,無信念       9.義理人情の抹殺
 10.俗吏・属僚の横行        11.否定・消極主義     12.自然主義
 13.刹那主義               14.尖端主義           15.国粋(愛国)主義の否定
 16.享楽主義               17.恋愛至上主義       18.家庭制度の破壊
 19.民族的歴史観の否定

      以上19の企てをもって,わが国の持っているひじように理想的なものを
    つぶそうとかかってくる強い流れ(勢力)がある。

            モルデガイユモーゼ著久保田政男訳「日本人に謝りたい」

万像自在記 ある日の講話から「失敗と勘違い」

「失敗と間違い」
○ 間違いを恐れて間違いを起こさないように生きる人は、最も大きな間違いを起こしてしまうのではないか。間違いから何かを学ぶことができるのに・・・」
   人間が何か新しいことを使用と行動すれば、その結果は、まずまちがいなく失敗に終わる。しかし、その失敗自体は悪いことではなく、その経験の中で自分が見たことや、観じたこと、考えたことは、必ず次に役に立つ。このとき一番まずいのは、失敗に懲りて、挑戦自体をやめてしまうことである。そうすることでしかその人は失敗することもなくなるが、同時に自ら進歩するチャンス、成長するチャンスを失ってしまうことになる。」
 私たちは失敗に懲りて、つまり、いい意味で経験を積んで成長する。その経験が次の試みで生かせれば失敗が生きることになる。
小さな失敗も見過ごしてしまうと、取り返しのつかない失敗になることもある「失敗を放っておくと失敗は成長する」ものである。

○ 他人と同じ事をやているだけで満足できる人は、おそらく仕事は「楽しむ」ものではなく、「こなす」ものだと思っているのではないでしょうか。

○悲しみや嘆きや絶望を知っている人だけが、本当の意味での喜びや希望を自分の手につかむことができる。
                        五木寛之「不安の力」から

○どんなときでも「できない」」
自分にはできないと思った瞬間に、本当にできなくなってしまいます。たとえ、こなすだけの能力があったとしても、できないと判断したときには、本当にできなくなってしまうのです。」